あなたは健康食品を利用していますか?
このブログの読者の方は健康志向の強い方が多いので、おそらく健康食品を普段から利用されている方もおられるでしょう。
健康食品には高額な物から、安価なものまで様々です。
ただ健康食品は薬ではありません。ですから抗生物質のように、細菌による症状が劇的に解決できるものではありません。
物によってはまったく無意味な製品もかなり存在します。
良くも悪くも害が少ない。。それゆえに手軽に購入できるという側面があるのかもしれません。
とはいえすべての健康食品が健康に寄与しない、つまり効果が期待できないといえばどうなのでしょうか。
私は必ずしも健康食品すべてに意味が無いとは思いません。
顕著な例でいえばビタミン系や乳酸菌系のサプリメントです。
今は手軽にビタミンやミネラル、乳酸菌などもサプリメントして取り入れることができます。
これに関して多くの人はさほど疑いの目は持っていないことと思います。
それはビタミンや乳酸菌に関する研究データ、エビデンスの多さ、認知度の高さと、ビタミンや乳酸菌は多くの食品に含まれていることからも、安心感があるからではないでしょうか。
ビタミンなどは体にとって必要な物であるという認識があるので、サプリメントで取り入れることに、抵抗が少ない人は多いのだと思います。
ただここで健康食品に絡めて意識しておかなければいけない「考え方」があります。
「体調不良」と「病気」は違う
そして「病気を治療する」ことと「病気を予防する」ことはまったく違うということです。
疲労がたまりすぎて、食事も不規則。そんな人は体調不良です。
そういう人には各種ビタミンが効果的かもしれません。
しかし病気となると話は違います。病気となると根源を解決しないとなかなか治りませんので、薬、もしくは何らかの治療が必要となります。
先ほど例に挙げたビタミンでいえば、病気の予防には期待できますが、病気を治すことには期待できません。抗酸化作用のあるビタミンなどを活用して、あくまで負担を軽減するサポート的な使い方としては良いと思います。
病気全般で見た場合には、例外ももちろんあります。
乳酸菌やビタミンH(ビオチン)などはアトピー性皮膚炎の類いに効果が期待できるという臨床データが出始めている物もあります。
事実、長年アトピーで苦しんでいた私の友人が、乳酸菌を飲み続けたら大幅にアトピー性皮膚炎の症状が軽減したという例もあります。
特にこのサイトは癌や免疫力についてが主要なテーマとなっています。
癌患者のおよそ半数が、何らかの健康食品や代替療法をプラスして治療されてることからも、やはり予防と治療の違いをしっかり意識して、その健康食品が単なる健康維持目的なのか、二次的な何らかのプロセスにより治療の助けになり得るのか、より慎重に健康食品や代替療法を選ぶ必要はあるのではと思います。
癌に関していえば、乳酸菌や短鎖脂肪酸によって腸内環境が整うことで、免疫力が本来の活発な状態になったり、ストレスとコントロールすることで免疫力があがり、癌の縮小効果、治療効果が上がったりすることをしばしば耳にします。
ただ直接癌に効くというものはほぼ皆無なのが現状です。
それゆえにまずは学術的論文があるのか、研究段階レベルでの期待できるエビデンスがあるのか、利用者の一定数のデータ、症例はあるのかなどを、できるかぎり知る必要があります。
とはいえ、学者でない私たちにそんな論文を調べることは難しいですよね。
そういった場合は、ある程度のエビデンスを調べてくれているサイトにお世話になる方法もあります。
下記のサイトは様々な健康成分のエビデンスについて調べておられるサイトです。
是非参考になればと思います。
もちろん、ここに掲載されていないものも数多くありますが、ただアガリクスやメシマコブ、フコイダンなど、あまりにトンチンカンな健康食品で無駄な費用を費やさないためにも、情報収集はしっかりとしましょう。
あくまで一参考までに。