本当に自分に合った癌治療を選択する
日本で癌治療をする場合、標準治療に基づいて治療をするのが基本となっています。
しかし、それらの治療方法には問題点も多く、本当に患者のためになっているのか疑問に思うことがあります。
標準治療のメリット、デメリット
◆外科手術のメリット
・腫瘍などを取り除くことができる
◆外科手術のデメリット
・手術による患者の肉体的、精神的負担が大きい
・手術箇所によっては機能障害が残る場合もある
(例:消化器官や膀胱、腸など)
・場合によっては合併症で死亡する場合もある
◆放射線治療のメリット
・体をメスで傷つけずに治療ができる
◆放射線治療のデメリット
・個人差はあるが、さまざまな副作用がある
・痛み、吐き気、倦怠感、食欲不振、めまいなど
◆抗がん剤のメリット
・血液系の癌であれば治癒が期待できる
◆抗がん剤のデメリット
・強い抗がん剤の場合は体への負担が多大
・吐き気、熱、倦怠感、下痢、抜け毛、爪や骨の変形、貧血などさまざまな副作用。
・場合によっては一回~複数回の抗がん剤投与で死亡する場合もそれほど珍しくはない。
(例:抗がん剤の影響で免疫力が低下し肺炎で亡くなるなど)
患者とその家族の方は、ぜひ標準治療、自分の癌についての知識をしっかりと学ぶ必要があります。
何もかも医者任せでいると、本当にどこまで患者個人のことを考えて立てられた治療プランかわかりません。私たち医者ではない素人は知識があまりにも無いからです。
医者を信じることも大事ですが、疑うことも同時に必要なんです。
基本的には医者は癌の種類や患者の状態によってどんな治療を施していくかを決めていきます。しかしあくまで国が取り決めた標準治療です。
それはマニュアル化されています。
理由は全国で均一に安定した癌治療を受けるためということがあります。
たしかにそうかもしれませんが、患者個人からしたらありふれた治療法という捉え方もできます。
それに癌患者は日々どんどん増えてきています。日本は高齢化していますから、年を取れば癌になりやすくなるからです。
しかし反面、医者の数には限りが有り、彼らはとても多忙です。
患者ひとり一人に特別な治療を考えている余裕もありません。
誠心誠意対応してくれる医者もいますが、そうでない人もいます。
癌は種類も多く、患者に対する症状、進行状況など千差万別です。
癌治療は本来、患者ひとり一人にあった治療法があるはずだと私は考えます。
それはまさに心理カウンセリングと同じだと思うのです。
患者の生きてきた経験や考えは人それぞれです。それをもとにカウンセリングをしますが、癌もやはり人それぞれ。
本当に自分に合った治療法を選択したいものです。
患者の癌は人それぞれなのですから、やはりベストな治療法はそれぞれにあるはず。
ですからまずは自分の癌について、勇気を持ってとことん調べることは重要です。
そして、とことん医者に相談し、セカンドオピニオンやサードオピニオンは行うべきだと思います。
その場合、患者の質問や要望で機嫌をそこねるような医者は最低な医者なので病院を変えるほうが賢明です。
医者任せの人は是非、自分の癌を調べることから始めてください。