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癌患者のための食事 積極的に食事で摂るべき成分とは?

癌患者のための食事 積極的に摂るべき成分とは?

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ここのところ朝晩と冷え込んでいましたが、昼間はずいぶん暖かくなりましたね。

桜も散ってしまいもうすぐ私の苦手な夏が来ます。。。

暑さをもっと楽しめると良いのですが。。

 

今日は癌患者の方の食事で積極的に食べた方が良いものの話です。

癌患者の方は入院すると必ずと言って良いほど痩せてしまいます。

抗がん剤や手術の影響で食事が満足に食べられないことが理由の場合もありますが、それだけではありません。

 

入院すると多くの患者が痩せてしまう

入院すると大抵の場合、運動量が確実に低下します。

治療の影響で食事が摂りにくくなる。

癌患者さんの場合、大抵の人は不安があり気持ちも落ち込みがちです。当然、食欲もなくなります。

特に高齢者にいたっては、運動不足と栄養不足が重なると、非常に早いスピードで体が衰えてしまいます。

それは免疫力が下がってしまうことに直結してしまうので、体への影響は尚深刻です。

 

最も食事で取り入れたい成分

俗に言う三大栄養素にはタンパク質、脂質、糖質があります。

この中で癌患者の方でとても重要で且つ確実に不足する成分があります。

それは「タンパク質」です。

 

タンパク質は人間や動物には絶対に欠かせない重要な栄養素です。

簡単にいうと、タンパク質は筋肉や骨、血液など体中の細胞をつくる元となります。

傷ついた細胞の修復にも必要です。

これが不足すると体中の筋肉、骨格筋、そして心臓の筋肉も減りますし、さらにタンパク質不足が深刻になるとむくみが起きたり、さらには免疫細胞にまで影響がでます。

タンパク質は免疫力にも重要な影響があるのです。

 

特に癌患者の方は、運動不足や食事量の減少によってどんどん筋肉が衰えはじめます。

高齢者の場合は1~3週間も床に伏せっていれば、あっというまに筋肉がなくなります。筋肉がなくなると動けなくなりますし、体温も下がります。

当然、免疫力にも影響がでます。

ですので、ものが飲み込みにくい嚥下障害や腎不全で透析などをされていない限りは、食事で積極的にタンパク質をとり適度な運動をすることが癌治療には必須と私は考えます。

 

食事はなるべく和食中心で

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食事としては、動物の肉類は発がんリスクがあり、特に結腸癌などに関しては明確なリスクがありますので、やはり和食で豆類や魚中心の食事がよさそうです。

アルコールや煙草は一番リスクが高いので厳禁です。化学調味料も出来るだけ避けましょう。有害の可能性ありです。

赤肉・加工肉摂取量と大腸がん罹患リスクについて | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 | 国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センター 予防研究グループ

 

といっても、明らかにやせ細りカロリーやタンパク質不足の状態であれば、短期間は鶏肉などを積極的にとっても良いのではと私は考えます。なかなかタンパク質を肉類以外から効率よく摂るのは難しいからです。

栄養不足の方の場合、発がんリスクより、タンパク質不足の方が重要性、緊急性が高いからです。

 

ある程度の筋力、体力がお有りの人は、アルコール、煙草、肉類、乳製品はできるだけ避けた方が無難です。

仮にこれら癌リスクがあるといわれている物を食べたとしても、適度に汗をかく運動を毎日して新陳代謝を高めていればリスクはグッと下がると私は考えます。

 

食事のリスクについてはまたの機会に。

 

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