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患者を持つ家族が自分の心配や不安な気持ちを変えていく3つの流れ

あなたは家族の病気で落ち込んでいませんか?

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大切な家族が病気になると家族にもとても大きな心配がかかります。

人は歳を重ねていくうえで、必ずどこかで自分や家族が病に罹ります。

それによって大きな心配や不安を経験します。これはどうしても避けられないことです。

 一番辛いのは患者本人ですが、家族もまた辛いですよね。

心配事が常に頭の中にあると、仕事や人と接することにも集中できません。

 

 あなたが家族の病気のことで落ちこんでいるのなら

私の考えを事細かく人に対して説明しようとすると、すごく膨大になってしまいそうなので、今日はありきたりかもしれませんが、シンプルな気持ちの持って行き方のようなことをお話しできたらと思います。大した解決策ではありません。。。

 

 今現在、いろいろな事情はあれ、しっかり元気に前を向いて進んでおられる方はこの先は読まなくてもまったく大丈夫です。

 

いま落ち込んでいる方のみ読んでみてください。

 

私も二人の家族が重度の病で床に伏せっているので、いま現在も心配事は絶えません。

私の家族は癌ではありませんが、二人とも命に関わる病気です。一人は不治の病です。

 私の場合、人が病に罹ることに関してはある程度普段から覚悟をしていたのですが、やはり実際に家族がそうなってしまうと、はじめは強く落ち込みました。

 

私も落ち込んだといっても、もともと開き直りが早いので、1日程度である程度まで立ち直りましたが、根っからの楽観的性格か、訓練もしくは場数をふんでいないと、そう簡単に開きなれるものではありません。

 

 1.まずはしっかり落ち込みきりましょう。不安を吐き出す。

 根っからのポジティブ思考の方や、危機感が強く「何が何でもなんとかするんだ!」と強い思いで行動している方は思うがまま前進あるのみです。

しかし不安で心配で落ち込んでいるのなら、しっかり落ちこんで落ち込みきりましょう。そこを無理にあらがっても辛いだけです。

泣くのを我慢するより、泣いてしまった方がすっきりのと同じです。

人間訓練しなければ、いきなりポジティブに切り替えられることは難しいです。

まずは落ち込んでいいんです。

泣きたければ思いっきり泣いて気持ちをすっきりさせてください。

 

 

しかし大事なことはこの後です。

 

2.落ち込んだ後に気づくべき事

 しっかり落ち込みきったのなら、その後には落ち込んでいても仕方がないことに明確に気づけるかどうかです。

 

落ち込んでいても仕方がない。。。

 

ありきたりですか?

 

でもこれをしっかり認識出来る人は意外に少ないように思います。

一番よくないことは、辛い気持ちの火を持ち続けること、生活に支障がでるほどに強く引きずり続けることです。

「もし大切な家族にもしものことがあったらどうしよう。。。」

このことばかり考え続けるとそのような方向に物事は進みやすくなります。

俗に言う「不安の先取り」です。まだそこに存在しない不安を先取りしてしまっている状態です。どうせ無いものを想像するのなら、良いことを少しは想像したいものです。

 

不安、ただそれだけでは様々な行動を鈍らせます。後ろ向きで行動のない生活には良いことはまず起こりません。

 

落ち込んだ後には、「結局は落ち込んでいても何にも解決しない!」

 

そうやって、心にけじめをつけることで次のステップに気持ちをシフトさせます。

そこはある程度強引にいきましょう。

納得いく明解な答えを求めても納得しきれるものではありません。

世の中うまくいく人は感情的な部分に関しては細かいことを考えない人の方がうまくいく傾向にあります。これは患者であろうとその家族であろうと同じです。

 

 気持ちを持ち直しても、また何かのきっかけで落ち込んでしまうことも仕方ありません。無理もないことです。

それでも「結局は落ち込んでいても何にも解決しない!」と気持ちの最後には、この言葉で終わるようにしましょう。

 

落ち込んでも何も解決しないことだけははっきりしています。

 

ですからくどいようですが、落ち込んでいても仕方がないことにしっかり気づくことがより良い方向へ向かう第一歩なのです。

落ち込むときは落ち込んでいいのです。

その後にはそのままでは解決しないことに気づきましょう。

 

そして次のような考え方の習慣を是非身につけて下さい。

 

3.発想を転換する

 「そのままでは解決しない」ということは、裏を返せば「何かをすれば解決する可能性がある」ということに変換できます。

 

もちろん癌や病気によっては回復が難しい症例もまだまだ多い世の中です。

人は最終的には亡くなります。私もあなたも例外ではありません。遅いか早いかの違いですが、それは人類に共通したことです。

しかし癌でステージ4でも回復した人も、極めて少数ではありますが時折いるのもまた事実です。

回復した人の場合、患者本人や家族のメンタリティーが前向きであった場合がほとんどです。

感情だけでは病気は治りませんが、とはいえ後ろ向きでは良くなるものも良くなりません。これは患者だけでなく、家族のメンタルも共通です。

 

自分が普段からマイナスの感情や言葉を発してしまったら、どんな言い方に変換できるかを考えて下さい。それを習慣化すると人生が大きく開けてきます。

 

病気を治すために必要な情報や体験を手に入れるには、そういった不安や心配を操り始めた先に見つかるものですから。

それがあなたと大切なご家族の未来を変えていく大きなきっかけになります。

あなたの不安は病気の家族に影響します。

不安は無理もありません。持っていてもかまいません。

ただ不安を上回る希望や生きる力を持ってほしい。そのエネルギーが病気の家族に移ります。

エネルギーは良くも悪くも人に影響します。そう私は考えます。

 

他のご家族がおられれば、このような考え方を共有して、どうすれば良い方向へ向かうのか、ご家族が回復できるのかに気持ちをシフトしてほしいと思います。

あなたが家族にできることは沢山あります。

それは医者にはできません。

 

家族や自分の健康のためにも、抱え込まない、それでいて自分をコントロールする術を身につけましょう。

 

参考になる書籍

家族のケアでがんは消える 患者を生還に導く48の智恵

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心の持ち方 完全版 (ディスカヴァー携書)

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