今後確実に減少していく癌の種類
今日は今後確実に減少していくであろう癌の種類についてお話しします。
がんにもいろいろありますよね。
まだまだ医療は発展途上であり、ストレートに治せる癌はほとんどありません。
とはいえ、少なくともいくつかの癌については、現代医学の力で封じ込めつつある癌があります。
グラフは部位別の癌死亡率のデータです。
水色の線が胃がんで、黄色の線が肝臓癌です。
どちらも停滞、減少傾向になってきています。
ご存じの方も多いでしょうが、胃がんの原因の8割はヘリコバクターピロリという菌が原因です。
消化器科で検査をして、早めの治療をすれば大幅に胃がんへの罹患率は下がります。
60歳代以降ではピロリ菌の感染率が非常に高いので検査は早めにしておくことをおすすめいたします。抗生剤の投与で大半の人はピロリ菌を除去できます。
肝臓がんは肝炎ウィルスが大きな原因です。もちろん過度の飲酒や、食事、運動不足、などによって脂肪肝になり、脂肪肝から肝炎、そして肝硬変へと移行してしまうと癌になる確率は高まります。いずれにせよ効果的な薬剤が誕生したことでウィルスを除去しやすくなり、肝臓癌は今後確実に減っていくと思います。
いずれは血液1滴で簡単にどちらも診断できる時代が来そうです。
それにはまだ今しばらく時間がかかりそうですが、今でも胃と肝臓は検査で状態を知ることが比較的容易なので、是非ご自身の状況を把握しておきましょう。