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がんを防ぐ物質エクオールとは

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あなたはエクオールというものをご存知ですか?

クオールは腸内細菌が作り出す物質です。

このエクオール大豆イソフラボンの仲間ですが、大豆からは摂取することはできません。腸内細菌がつくりだすのみのようのです。

 

このエクオール大豆イソフラボンよりも高いアンチエイジング作用があることが研究によってわかっています。

 

本物のアンチエイジング効果?

藤田保健衛生大学の実験で3か月間エクオールが入った錠剤を摂取した人と、していない人との実験において、エクオールを摂取した人たちの方は、目じりのシワに大きな改善があったということです。

通常アンチエイジングといっても老化の進行を抑えることと同義と考えますが、細胞レベルの変化でシワが改善したとなるとすごいことです。

また、肩こりや、ほてり、骨密度などを改善することから更年期障害にも大きな効果が期待できるとても良い物質であることがわかっています。

 

このエクオール、残念ながら重要な問題点があります。

先ほども述べた通り、エクオールは腸内細菌が作り出すものです。

しかしそれは日本人の場合、2人に1人しかエクオールを作ることができないそうです。

つまりエクオールを作り出せる腸内細菌を持っている人でないと生産できません。

 

ひょっとしたら、普段大してスキンケアをしていなくてもお肌がきれいな人はエクオールをつくることができる人なのかもしれません。

逆にお手入れをマメにしていても小シワが多く、老け顔の人はエクオールを産生できない?なんてこともあるかもしれません。

 

まあ、シワに関しては、若いころからの紫外線の影響や、皮膚の厚み、もともとの骨格や表情筋の影響もあるでしょうからなんともいえませんが。

 現在ではエクオールの研究を参考につくられた健康食品が出ているようです。

大塚製薬 エクエル 112粒

 

クオールを作り出す腸内細菌とは

クオールを作り出す腸内細菌は現時点で分かっているものとしては

「ラクトコッカス20-92」という腸内細菌です。

この菌は大塚製薬が長年の研究からやったとの想いで見つけることのできた貴重な腸内細菌です。

イソフラボンに含まれているダイゼインという成分をエサにしてエクオールが作られます。

 

クオールはがん予防にも効果的?

クオールはがん予防にも大きな期待がよせられています。

クオールは女性ホルモンに似た働きがありますので、特に前立腺癌の予防効果が期待できるそうです。

 

日本と韓国での疫学調査の結果によって、前立腺癌になる人はエクオールを作り出すことができない人に多いことがわかっています。

 

日本人の場合は、エクオールを作れる人は2人に1人とお話ししました。

日本で前立腺癌の影響で亡くなる人は2011年のデータを調べると年間約1万人にも及びます。

これでも十分多い数字なのですがアメリカはもっと多いです。

 

アメリカの場合、日本の10倍の前立腺がんの発症率です。

アメリカの人口は日本の約2.6倍ですが、それにしても10倍は多いですね。

 

アメリカの場合、人種もいろいろあり一概に一括りにはできませんが、8割のアメリカ人はエクオールを産生することはできない体質といわれています。

 

アジア圏には比較的エクオールを作り出せる腸内細菌を持っている人が多いことから、発酵食品をよく食べる国とそうでない国の関係があるのかもしれません。

 

たとえエクオールが生産できなくても、糖質を控えて空腹時間をつくり、毎日適度な運動をしているだけでも十分にがんの予防になります。

 

まずは自分にできることから健康管理をはじめてください。

 

 

自分がエクオールを作り出せるかどうかは今は検査キットで簡単に調べることができます。

女性のキレイと健康のために / エクオール検査「ソイチェック」