免疫力を高めよう!がん克服のためのページ

癌の知識、治療のあれこれ、免疫力、癌と向き合うメンタリティ、イメージング、食事、最先端医療などの情報をお届けします。

たまには熱を出すのは良いこと

f:id:immunityup:20180109172504j:plain

新年明けましておめでとうございます。年明け早々に風邪を引いてしまいました。大晦日から急な発熱と筋肉痛。若干の喉の痛みが出てダウンしてしまいお正月は文字通りの寝正月と化してしまいました。

いわいる休日に入ると体調を崩す典型的なパターンに陥ってしまいました。現在はまだ咳は残っていますが、ほぼ回復しています。しかし高熱が出たのでインフルエンザかと思いましたが、実際は風邪でした。

人間気を張っている時は頑張れるもんですが、やはり気を緩めた瞬間に調子を崩すものですね。振り返ってみると、ここのところ睡眠不足、食事のバランスが崩れている日々が少し続いていました。人に健康管理を勧めておいて、自分がこれでは恥ずかしいばかりです。

そこで今日は発熱について少しフォーカスしてみたいと思います。人間、たまには熱を出すのもいいのかもしれないという点について考えてみたいと思います。

 

 たまには熱を出すのも良いこと

普段の不摂生が祟って風邪を引き、高熱を出し咳き込む今日このごろの私がいうと説得力に欠けるのですが、たまには熱を出すということはデトックスやがん予防の観点からは良いことと思います。

今回、私は風邪を引いて珍しく39度の高熱を出しました。病院でインフルエンザの検査をしましたが、結果は(-)マイナスでした。検査を受けたのが早すぎたのかなとも思いましたが、喉の痛みがあったり、鼻水が多く出てきたことから風邪という判断となりました。

風邪で発熱をすると一見体が弱っていて、それは問題だと思いがちですが、広い目で見るとこれはある意味体にとっては良いことと捉えられる場合があります。

発熱のメカニズムとして簡単に説明すると、風邪のウィルスが体内に入ったことで、免疫活性食細胞が「サイトカイン」という物質をつくります。

サイトカインはメディエイトという脳へ届くことができる物質をつくり、脳の視床下部にある体温調整中枢に届き、発熱をするように促します。この指示によって、体は発熱を始め、免疫細胞が活性化し体内に入ったウィルスと戦うのです。

この発熱によって、白血球が非常に活性化します。体温が平熱より1度上昇すると、免疫力は30%ほど活性化するともいわれています。白血球が活性化するとウィルスだけでなく、体内に日々発生しているがん細胞をも除去することに貢献することがいわれています。

これがたまには熱を出したほうが良いという言葉の意味です。

注目記事:がん治療から「未病発見」で病気になる前にがん予防、最新の遺伝子検査

歳を取ると風邪を引きにくくなる理由?

これはあくまで一説ということですが、高齢になると風邪を引きにくくなるといいます。それは若い頃から風邪を引き続け、風邪のウィルスのさまざまな抗体を持っているから、よほど珍しいウィルスに感染しない限りは風邪を引くことが少なくなるという話があります。

風邪のウィルスは100種類以上存在するといわれています。人間は症状が重度軽度問わず、毎年風邪のウィルスに感染している可能性があるといいます。症状が出る出ないに関わらず、仮に年間2種類のウィルスに感染していれば、60年で120種類のウィルスに感染し抗体を獲得したことになります。

一度抗体を獲得したら風邪のウィルスの場合は、基本的に再度感染してもダメージを受けることはないといいます。インフルエンザウィルスと違って風邪のウィルスは変異が殆どないそうです。ですので抗体を作ってしまえば、同じウィルスには強いのです。

高齢になると、基本的な免疫力は若い人よりも下がっているはずなのに、風邪を引きにくくなるのはそういった理由からという説があります。これは都市伝説という話もありますが、なんとなく私は納得しています。

 

風邪を引かない=健康とは限らない

ですから歳を取れば取るほど、たまの発熱はがん予防や健康維持のためにも必要なのではと思うのです。風邪をひかないから私は健康とばかりおもっていたら、実はがんは進行していたというパターンがあります。

がんと風邪のウィルスは性質が全く違うので「風邪すら引かないから私は健康そのもの」とはならないのです。

風邪やインフルエンザで高熱を出した場合は、それだけ体内のがん細胞を減らすことができたと考えると、体調を崩した甲斐があるってものです。ただ免疫力を上げるために無理に熱いお風呂に入ったりしないように注意してください。

適切な入浴はとても免疫力のアップに関しては効果的ですが、熱すぎるお湯は血栓ができやすくもなるので注意が必要です。血液がドロドロの人が熱いお湯に長く入ると、血管が拡張しきって血流がゆっくりになります。

ドロドロ血液だと血流が遅くなったことが原因で血栓ができるのです。血行が良くなると思って熱いお風呂に入ったら逆に血栓ができたとなっては本末転倒です。特に冬場はお風呂での血管トラブルが多いので高齢者の方は気をつけてください。

なるべく適度な筋トレやウォーキングで基礎体力、代謝力を上げて基礎的な体温を自然と上げる方が、長い目で見た場合に明らかにがん細胞を減らることに貢献できます。猫背を治し姿勢を正すだけでも体温や代謝力はあがります。

低体温ほどがん細胞は増えやすい

目指す体温は36.5度です。女性や高齢者だとかなり厳しいハードルの高さとなりますね。ただ少なくとも36度以上を目指して体温を保つようにする努力が必要です。

がん細胞は36度を下回ると、どんどん増えやすくなるといいます。がん患者の体温を調べると36.5度以下の患者さんが70%という話も聞いたことがあります。

もちろん、このブログでも何度も言っていますが、常に例外があります。がんでもウィルスが原因であったり遺伝子の影響が色濃く、体温なんてまったく関係がない場合もあります。

とはいえ単純に体温が高いほうが免疫力が高いというのは自然の理なので私自身、今年は自身の代謝力アップを目指して健康管理を進めていきたいと思っています。

注目記事:宮迫さんに見る胃がんの前兆や初期症状。食欲は関係があるのか?

まとめ

  • たまには高熱を出すのもデトックスの観点からは良いという考え方がある。
  • 体温を高く保つことが免疫力を高めるコツ。
  • なるべくウォーキングなどで筋力や持久力をつけて体温を上げることが望ましい。

体温はとても重要な健康の要です。体質的に体温は昔から低いからといってないがしろにしていると思わぬことになりかねません。体質はある程度は変えることが可能です。

運動や食事などの健康管理だけでなく、最近では漢方で体質を変えていくという選択肢もあります。がん予防、がん治療にも体温は必要なチェックポイントです。