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宮迫さんに見る胃がんの前兆や初期症状。食欲は関係があるのか?

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ネットのニュースでもご覧になったかたも多いことと思いますが、お笑い芸人の雨上がり決死隊の宮迫さんのとある記事が話題となっていました。

それは最近の宮迫さんの食欲の変化の話題でした。宮迫さんは近頃非常に食欲が旺盛という話があり、それは胃がんに罹った時と非常に似ているという話でした。

胃がんの前兆として食欲が旺盛になるような前兆、初期症状があるのでしょうか。今日は胃がんの前兆について、宮迫さんのケースも含め注目してみたいと思います。

 

 宮迫さんの胃がんの前兆?食欲が増すとは?

先日ネットニュースでは雨上がり決死隊の宮迫さんの食欲と胃がんの関連について流れていました。それによると、宮迫さんが出演したテレビ番組にて、最近になって急激に食欲が変化したという話題になっていたようです。

かつて宮迫さんは胃がんを経験されていますが、その時にも同じように非常に食欲が急激に増していたそうです。そのことをすっかり忘れていたはずの宮迫さんですが、お嫁さんにそれを指摘され、急に思い出し怖くなったそうです。

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  胃がんの初期症状や前兆

胃がんの前兆には、宮迫さんの様に食欲の変化はあるのでしょうか。まずは一般的な胃がんの初期症状や前兆についてチェックしてみましょう。ただ胃がんの多くは初期症状に関しては自覚症状はあまりない人が多いです。

ただ少なからず以下の症状がある場合は胃がんの可能性がゼロではないのでチェックしておいた方が良いでしょう。

  • 胃痛

胃痛は胃がんの初期症状としては感じる人がいるようです。チクチク、ズキズキなど人によっては痛みの感じ方はいろいろあります。その多くは胃酸過多やストレス、胃潰瘍が大半ではあります。

  • 空腹痛

空腹になると胃が痛くなる場合に胃がんの初期症状として表れることがあります。何か食べると痛みが治まり、お腹が空くと痛みがでる症状が空腹痛の特徴です。

  • みぞおちの痛み

みぞおちの痛みを感じる場合も胃がんの初期症状として表れる場合があるそうです。

  • 背中の痛み

何となく背中が痛いという人で胃がんが発見されたという話があります。

  • 肩こり

肩こりも背中の痛み同様に、胃がんの初期には稀にあるそうです。肩こりの場合は肺がんや心疾患などでも肩こりを感じる人がいるそうです。

  • 胸焼け

胸焼けは逆流性食道炎の可能性があります。長期間胸焼けが続く場合は検査をしたほうがよいでしょう。胃酸で粘膜が慢性的に炎症を起こし、そこから潰瘍となり、やがてはがんになってしまう場合も無きにしもあらずです。

  • 胃もたれ

胃もたれは、胃がんの前兆として稀にあるそうです。胸焼けや胃もたれなどが普段からある人は、より定期的にしっかり検査をして状態を観察しておくことが肝要です。

  • 吐き気

吐き気の大半はストレスといわれていますが、稀に胃がんの場合もあるので検査が必要です。

  • だるさ

意外と多いというのが、体のだるさです。胃がんによる慢性出血により貧血気味でだるい場合もあります。

  • 貧血と黒い色の便

胃がんによる出血により貧血になり、その血液の影響で便が黒っぽくなる場合があるようです。黒い便が出る人は検査が必要です。胃からの出血の場合と大腸からの出血の大腸がんの可能性もあります。

  • 食欲が減る

胃がんの影響で胃の働きが落ちていしまい、何となく食欲がなくなる場合があるそうです。

  • 食べ物の好みが急に変わる

胃がんに限らず、がんの兆候の一つに食べ物の好みが変わる人が時々いるそうです。今まで好物だった食べ物を食べたくなくなる人が時折いるといいます。ジャーナリストの鳥越俊太郎さんもそのような兆候があったそうです。

参考:国立がん研究センター

 

宮迫さんは食欲が増したがこれは胃がんの前兆なのか?

宮迫さんのように胃がんの前兆として食欲が急に増すことは一般的にはあまり聞きません。ただがんの場合は人それぞれですから、食欲が減る人もいれば、増える人がいたとしても不思議ではありません。

それに宮迫さんの場合、ひょっとしたら前兆でも何でもなく、たまたま食欲が絶好調の時に、たまたま検査をして胃がんが見つかった可能性もあると思います。胃がんの場合は大半は無症状、どちらかというと食欲不振の方が多いと聞きます。

ただ何より、症状が出る前に普段から定期的に検査をしておくことが必要です。症状が出てから病院にいくというのは予防にはなりえませんのでなるべく胃カメラ検査を定期的に受けることをおすすめします。

食欲が急激に増す時期はあるのか?

人には食欲が急激に増すことはよくあります。たとえば秋や冬などには決まって食欲が増す人がいます。食欲の秋ともいいますし、寒い冬も体がエネルギーを欲して食欲が増すことはよくある話です。

それにストレスや疲れが溜まっていたり、睡眠不足が重なったりすれば、食欲は増します。急に甘いものが食べたくなったり、焼肉などを急に食べたくなったりする人もいることでしょう。

ですので急激に食欲が増したからといって、それがすぐに胃がんという話には到底ならないと思います。

宮迫さんは野生の感が働き急に人間ドックを受けた?

宮迫さんの胃がんを発見した時の不思議なエピソードがあります。宮迫さんはテレビ番組で健康診断を受けて以来、6年ほど胃の検査をしていなかったそうです。宮迫さんは、なぜか急に気になったので人間ドックを受けることにしたそうです。

そして当初はバリウム検査だけの予定だったはずが、主治医に無理を言って、胃カメラ検査をしたという話がありました。それにより胃がんを発見、結果事なきを得ました。

バリウムだけだったら発見が遅れていた可能性が高く、数ヶ月発見が遅れていたら致命傷になりかねなかったと医師が言っています。本当に胃カメラ検査をうけて功を奏したということです。

まさに野生の感が働いたということでしょう。人間は時折、直感に任せるとうまくいくことがありますね。まあ逆もあるのですが。。。。

とにかく胃カメラ検査を受けたことで癌が発見できたので本当によかったです。バリウム検査では、大きく盛り上がったような腫瘍でないと発見が難しいので、どうなっていたかわかりません。

宮迫さんは胃の3分の2を取ったのになぜ沢山食べられるのか?

宮迫さんは2012年に胃がんが発覚し、胃の半分以上を摘出したそうです。なのに、なぜステーキや大盛りのカレーライスなど沢山食べることができるのでしょうか。

それは胃がんが胃のどの部分に出来たのかによって大きく変わってくるのです。もし胃がんが食道付近、つまり胃の上の方にできたとします。そうなると、手術で胃を切除する部分は胃の上の方全体となります。

胃の上の方の食道付近などは切除してしまうと、なかなか後から胃が元の大きさに回復することは難しくなるそうです。食道付近の粘膜は恐らく胃が伸びないのでしょう。逆に胃の中央、もしくは下の方に胃がんができた場合は、早期であれば、胃の下の方を中心に摘出します。

この場合は胃の大きさは回復しやすく、術後しばらく経過すればそれなりの食事量を食べることができるようになります。私の知人の場合(当時40歳)は、食道に近い噴門部より上の部分に胃がんできてしまったため食事が少量しか食べられす大変です。

手術は成功し現在も再発なく元気に生活をしていますが、胃の大きさの回復は難しく、術後数年ほど立ちますが食事の量が激減してしまいました。

野菜ジュース1パックでお腹いっぱいになってしまうそうで、食事を複数回こまめに食べるようにしています。宮迫さんの場合は調べてみると、胃でも腸に近い『胃角』(いかく)という部位の摘出だったそうです。

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出典:http://www.keihin.or.jp/

だからこそ、手術後でも比較的早期に通常の食事量に戻ることができたのかと思います。

あなたはピロリ菌の検査をしたことがありますか?

胃がんの原因の7割~8割はヘリコバクター・ピロリ菌が原因といわれています。少なくともピロリ菌を持っていない人は、胃がんに罹る確立は大幅に減るわけです。であれば、ピロリ菌の検査をすることは、余計な不安が大きく減ることにも繋がりますので、精神衛生上とても良いことです。

内科、消化器内科などのクリニックで簡単に血液、呼気などで検査ができますので、一度はピロリ菌の検査を受けておきましょう。成人になってピロリ菌を保持していない人は、一生ピロリ菌には感染しません。

ピロリ菌は幼少期に親から口移しでもらうか、不衛生な井戸や川の水から感染する可能性が有力説としてあります。感染ルートに関しては正確なところはわかっていません。免疫力の弱い幼少期にしかピロリ菌は感染しませんので、検査で陰性ならOK。

あるいは陽性であったとしても抗生剤で除菌できれば、胃がんのリスクを7割~8割ほど下げることができます。抗生物質は主に1週間ほど服用します。

ピロリ菌検査の費用

ピロリ菌検査の費用は3割負担で数千円から1万円台程度はかかります。

一例:初診料2,800円 ピロリ菌検査尿素呼気法:5,800円など。

高いように感じますが、人生で一度受けておくだけと思えば、そして胃がんになることを思えば安すぎます。

前向きに捉えて、検査経験の無い方は一度は受けておいたほうが人生においては圧倒的にお得です。

ピロリ菌以外の胃がんの原因

  • ストレス
  • 遺伝子

ピロリ菌を除菌したといっても全ての胃がんのリスクが完全に消えたわけではありません。このサイトでも頻繁に言っていますが、ストレスはがんの大敵です。ピロリ菌は無くともストレスが原因で胃がんになることは稀にあるそうです。

やはり癌全般に言えることとして、ストレスはとても大きながんの要因になりますので対策が必要です。その他にも解明されていない遺伝子の問題で胃がんになることも稀にあるそうです。

いずれにせよ、ストレスは免疫細胞の活動を低下させてしまうので注意が必要です。

参考サイト:大塚製薬

現在は元気に復帰されてい胃がんを克服したと思われる宮迫さん!

宮迫さんは現在も元気にお仕事をされています。復帰されてもうずいぶん経っていますし、とてもお元気で活躍されているので本当に良かったです。

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現在は手術後13キロも体重が増えたという宮迫さん。胃がんで胃を取ったはずですが、食欲も旺盛で安心しました。

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まとめ

  • 宮迫さんは胃がんに罹った時期は猛烈に食欲旺盛だった。
  • 宮迫さんは急に気になったので検査をしたら胃がんがわかった。
  • 胃がんの前兆で食欲が増すことは一般的には少ないが否定はできない。
  • 胃がんの前兆としては食欲不振はある。
  • 胃がんの検査としてはピロリ菌検査と胃カメラ検査が非常に有効。

宮迫さんは食欲が現在旺盛でステーキ肉450gを完食してしまうそうです。流石に肉の食べ過ぎは禁物ですね。食欲が多いことよりも、肉の食べ過ぎの方がよくはありませんので、そちらを注意されたほうが良いですよね。

胃がんはピロリ菌を持っていないだけで大幅に罹患率が下がります。ピロリ菌検査を受けたことが無い人は一度でいいので、必ず医療機関で検査を受けてください。

胃がんは発見が遅れ、胃の粘膜から数ミリ浸潤してしまうと、すぐに転移をしてしまう癌です。そうなる前に、ピロリ菌検査をしてリスクを減らしておくことは必須の胃がん予防となります。 

ただスキルス胃癌など、ピロリ菌や生活習慣があまり関係していいない進行胃がんもありますので、定期的な胃カメラ検診はしておくことが望ましいです。

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