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膵臓がんの初期症状や背中が痛い場所とは?8つのリスクと最新の遺伝子検査!

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出典:http://sk-kumamoto.jp/expert_blog/2012/10/post.html

膵臓癌は癌の中でもとりわけ治療の難しい癌といわれています。膵臓がんに初期症状はあるのでしょうか。そして背中が痛いと癌の可能性があるとよく聞くことがありますが、それは事実なのでしょうか。

背中が痛いとなると、特定の場所等はあるのでしょうか。今日は膵臓癌の初期症状や治療法、そして背中が痛い場所などについて注目してみたい思います。

 

膵臓がんの初期症状は?

膵臓がんは癌の中でも治療が難しいがんとして知られています。膵臓がんはなぜそこまで治療が難しいのでしょうか。

膵臓がんは文字通り膵臓にできる癌のことです。膵臓がんは早期に発見することが難しく、さらに治療効果も少ない癌といわれています。

さらに他の臓器に近いために転移もしやすいのです。

  • 発見しにくい
  • 治療が効きにくい
  • 転移いもしやすい

この3点が膵臓癌が厄介といわれている特徴です。

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膵臓がんに初期症状はあるのでしょうか?

膵臓がんに初期症状は一般的にはほぼありません。癌によっては初期症状があるものもありますが、膵臓は肝臓と同じく、癌がかなり進行してからでないと症状は表れることはほぼありません。

もともと通常の検査などでも発見が困難で、ある程度癌が進行してから発見されるパターンが多いのです。

ですので初期症状から癌に気付こうとすることはほぼ不可能と思ってください。定期的な検査ですら、膵臓がんは見逃しやすい癌です。通常の病院の検査ではこまめなエコー検査くらいしか早期発見の方法はありません。

ただそれには医者の技量とやる気が必要となります。真剣に膵臓がんを疑って調べないと発見が難しい、それが膵臓がんです。

参考:国立がん研究センター

膵臓がんで背中が痛くなることはあるのか?

膵臓がんで背中に痛みを感じる場合はある程度癌が進行してからの可能性が高くなります。特に背中の左や腰が痛くなる場合があります。

ただ前述のとおり、基本無症状が多いので症状がある場合は、すぐに医療機関で精密検査が必要になります。普段からエコー検査などでまめに膵臓をみておかないと、通常の病院の検査では早期発見は難しいでしょう。

血液検査の値で異常が見られる場合は、すでに癌がある程度進行してしまっているので、早期発見に通常の血液検査が役立つ状況には現在のところありません。

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膵臓癌のリスクチェック!(厚労省・WHO参照)

膵臓がんに罹りやすいかどうかを簡易的に判断するチェックは以下です。

  1. 喫煙
  2. 燻製や加工肉(ハム・ソーセージ)の食べ過ぎ
  3. 肥満
  4. 糖尿病
  5. 慢性膵炎
  6. 飲酒
  7. 遺伝
  8. 運動不足

これら8つの項目に該当する方は膵臓がんのリスクが高いといえます。

喫煙について

喫煙はすべての癌に対して危険な因子です。必ず禁煙をするように心がけてください。

どうしても禁煙ができない場合は、食事の徹底管理と運動でデトックスを促すようにしましょう。

燻製や加工肉について

燻製や加工肉を毎日50g以上食べる人は大腸がんのリスクが18%増すとう調査結果が発表されたことがあります。膵臓がんに関してもハムやソーセージ、脂身の多い肉類をよく食べる人に多いといわれています。

ただ「世界の疾病による負担プロジェクト」の報告では、加工肉を沢山食べる人が原因で亡くなった人は年間3万4000人とあり、肉の食べ過ぎが原因で癌になり亡くなった可能性の高い人は5万人。

そして喫煙によって癌になり亡くなる人は年間100万人、アルコールが原因で亡くなる人は60万人といわれています。

この数値からすると、加工肉が原因となる影響はかなり低いとも考えられます。ですので、加工肉に関しては毎日食べることは控える程度よいのではないでしょうか。

肥満について

肥満は膵臓がんの要因としては大きいといわれています。肥満であると、脂質過酸化による膵臓でのDNA損傷が増すのが膵臓癌になる可能性と示唆されています。

青年期の男性の場合、肥満の人(BMI 肥満指数30以上)は肥満ではない人(BMI 肥満指数30以下)と比べて膵臓がんになる率が3.5倍違うそうです。

糖尿病について

日本臓器学会によると、糖尿病の人はそうでない人と比べて膵臓がんにになる確率が2倍違うそうです。膵臓がんと糖尿病は密接な関係があるといわれています。

フランスでの調査では約100万人の2型糖尿病患者を対象とした調査を実施しました。それによると、膵臓がんを発症した患者に関しては、血糖のコントロールが悪くなり、インスリンなどで調整するように糖尿病対策を切り替えた人が多かったという報告があります。参考:http://www.dm-net.co.jp/calendar/2017/026511.php

慢性膵炎について

慢性膵炎は膵臓癌と密接な関係があるといわれています。慢性膵炎を持っていると、膵臓がんを発症する確率が、4倍~8倍に上がるといわれています。非常に大きな要因となるのが慢性膵炎です。

飲酒や高脂肪食が多かったり、遺伝的体質などでも慢性膵炎は発症しやすなります。食生活の改善が急務です。

飲酒について

飲酒は膵臓に大きな負担をかけます。飲酒もそうでない人と比べると4倍も膵臓がんにかかるリスクが高まるといわれています。過度の飲酒は禁物です。

特に大酒飲みの方、毎日お酒を飲まれる方は注意が必要です。

遺伝について

膵臓癌と遺伝は関係があるのか?答えとしてはある程度は関係があるそうです。膵臓がんは遺伝と関係なく発症しますが、家族に膵臓がん経験者がいると、4%から8%に膵臓がんに罹る可能性があるといわれています。

第一近親者、つまり親兄弟などに膵臓がんにかかった人がいる方は注意が必要です。

運動不足について

運動不足があらゆる癌の発症に関わっている可能性があります。運動のがん予防効果は非常に高いことがアメリカの調査でわかってきています。

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  膵臓がんの早期発見には最新の検査を!

通常の病院の検査では膵臓がんの早期発見は相当難しいことがわかりました。しかし最新の技術を持ってすれば、膵臓が癌になる前、つまり未病の段階で発見することができるようになりました。

ミルテル検査

その検査がミルテル検査といいます。詳細はこちらの記事を御覧ください。

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 この検査によって、将来膵臓がんになるかがわかります。癌になっているかを発見するどころか、もうすぐ膵臓がんになるかどうかが血液検査だけでわかるのです。これは非常に画期的であり、最も賢い検査方法といえます。

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まとめ

  • 膵臓がんの初期症状は基本的にはない。
  • 膵臓がんの身体的症状としては左の背中の痛みが出る場合がある。
  • 膵臓がんの身体的症状としては、腰痛が出る場合がある。
  • 膵臓がんのリスクは8つほどある。
  • 膵臓がんの早期発見にはミルテル検査などの最新の遺伝子検査が有効。

膵臓がんは癌の中でも発見しにくい厄介な癌です。普段からの生活習慣のコントロールが非常に大きな予防効果を発揮します。あるいは最新の遺伝子検査を受けることで将来のリスクを知ることができるようになっています。

積極的に活用して、未然に病気を防ぐ賢い対策が必要なのが膵臓がんです。