あなたはがんの画期的な治療法をご存知でしょうか?この度、日本で夢のがん治療といわれる、『近赤外光線免疫治療法』通称 光免疫療法の治験が開始されるという情報が出てきました。
今日は、光免疫療法の治験の詳細について注目していみたいと思います。
光免疫療法の治験が日本でも開始!
当ブログでも期待を込めてお伝えしてきた期待のがん治療法『光免疫療法』がついに日本で治験を開始することが決まったようです。
治験を開始する病院は千葉県柏市の国立がん研究センター東病院ということです。治療の対象となるがんは頭頸部(とうけいぶ)のがん患者となるそうです。
あくまで光免疫療法の治験は、安全性最優先ということで、あくまで患者は少人数で行われるそうです。この治験を計画している企業は以下の企業とのこと。
- アスピリアン・セラピューティクス社(アメリカ)
この企業が昨年12月に医薬品医療機器総合機構に治験届を提出し、今回治験が許可されたそうです。
参考:毎日新聞
光免疫療法とは
この治療法は『近赤外光線免役治療法』といいます。最近では略して光免疫療法と呼ばれ始めています。この治療法を知らない方はこちらを御覧ください。
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アメリカでの治験の状況は?
情報によると、アメリカでの光免疫療法の治験は2015年から始まっています。あくまで手術や化学療法では施しようのないがん患者さんを対象としての治験だそうです。
それによると、がん患者8人に対して7人には一時的にがんが縮小したり、効果があったことが報告されています。
さらにそのうちの3人はがんが消えたそうです。とはいえ、この数値だでは効果がどの程度なのか判別するには情報が少なすぎます。より多くのデータが知りたいですね。
これについて個人的に思うこと
この治験に関して以前も当ブログで書いたかもしれませんが、個人的に思うのですが、やはり手術や化学療法を一切使わないでどの程度の効果が見込めるかがとても重要だと思うのです。
その理由としては、手術では肉体的な負担が著しいです。抗がん剤や放射線も副作用や肉体的、精神的ダメージが大きいです。明らかに免疫力が下がった状態です。
特に高齢者などは手術や化学療法が原因で二次感染をしたり、回復に使う体力を著しく消耗します。
そのような状態で光免疫療法をしても果たして万全の効果があるのでしょうか。そういった疑問があるのです。
がんが進行してからどのような効果があるのかはとても重要なテーマではありますが、同時に早期がんで光免疫療法を実施することも、患者の体力や精神的な負担からしても治験を実施する意義があると思うのです。
手術や化学療法の効果が薄い場合の最後の切り札のような治療と位置づけられないか心配です。副作用が概ね無いのですから、早期がんの段階から出し惜しみすることなく実施するべきと私は考えます。
まとめ
- 光免疫療法が2018年の3月にも日本で治験が開始。
- 治験は国立がん研究センター東病院にて実施予定。
- 対象となるがん患者は頭頸部のがん患者が中心。
この治療法が事実であれば、明らかに世の中を大きく変えてくれるがん治療になる可能性があります。光免疫療法の問題点などもまだ聞こえてきません。治療成績や弊害などがどうなのか、その辺りの詳細が出て来るにはまだしばらく時間が必要なようです。
がん患者さんは待ったなしの生活をされています。できるだけ早期に普及してほしいです。そしてこの治療法が、手術や抗がん剤、放射線治療よりも最優先で行うべき治療となることを切に願います。