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北斗晶さんの乳がんは現在完治に近いのか?発見のきっかけはうつ伏せ!?ステージ4でも腫瘍が小さくなった例!

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出典:https://ameblo.jp/hokuto-akira/

元女子プロレスラーで現在タレントとして大活躍されている北斗晶さん。北斗晶さんは2015年9月に乳がんで右乳房全摘手術を受けられました。

現在はタレント活動を復帰されて元気にテレビでも活躍されているお元気な姿をよく拝見します。

北斗晶さんの乳がんは現在完治に近づいているのでしょうか。そして乳がんの発見のきっかけは何だったのでしょうか。

今日は北斗晶さんの乳がんの状況や発見のきっかけ、そしてステージ4であっても治すためにできることなどにフォーカスしてみたいと思います。

 

 北斗晶さんの乳がんは現在完治に近づいているのか?

北斗晶さんは乳がんの手術を受けられた時の状況は、ご本人のブログによると乳がんのステージは2の後半ということでした。乳がんの手術は右の乳房の全摘といことで、思い切って確実な全摘という選択をされました。

北斗晶さんの乳がんの大きさ

北斗晶さんのブログによると、手術で切除した乳がんの腫瘍の大きさは直系2.5センチにもなっていたそうです。脇の下のあたりのリンパ節に転移があったということです。

ご本人のコメントでは、がんの進行が異常に早く1年でここまで大きくなってしまったと語っています。

乳がんの手術は無事成功!

手術は成功したのですが、がんの手術では時折見られるリンパ浮腫になってしまいリハビリを余儀なくされてしまったそうです。

リンパ浮腫とは、リンパ節を手術で取り除いた後にリンパの流れが変わってしまい、そこに異常おき、強いむくみが出てしまうことです。乳がんや子宮がんなどの手術の後や放射線治療の後遺症としてもリンパ浮腫が起きることがあります。

手術後は抗がん剤治療

北斗晶さんは乳がんの手術後は転移を意識して、強めの抗がん剤治療を行なったそうです。副作用で髪の毛が抜けてしまったことは報道などでもあったのでご存知の方も多いと思います。

いかに強靭な北斗晶さんでも強い抗がん剤治療は、副作用の吐き気や倦怠感、味覚障害が出てしまったそうです。抗がん剤の投与回数も当初のプランを変更し、投薬量を調整し、治療予定8回の予定が最終的には1回増えて、9回となったそうです。

 放射線治療も行なった北斗晶さん

抗がん剤治療の後、しばらくして放射線治療も北斗晶さんは行なったそうです。予防的措置なのか、ターゲットありきの治療なのか詳しいことは解っていません。ただリンパ節に転移していたということ、術後それほど経っていないことから予防的措置の可能性が高いです。

がん細胞は腫瘍をとっても小さな微小細胞が体内存在しています。放射線はそれを破壊する目的での治療でよく行われます。ただその際に注意が必要なことは、自身の免疫力です。

腸内環境がよくなかったり、もともとの体質であったり、ストレスや不安が強いと免疫細胞の活性度が下がってしまいっている可能性があります。がん患者の方で、抗がん剤治療や放射線治療で一気に弱ってしまう場合に、白血球の数値が低いままの人などがいます。

もちろん血液検査の結果、規定の範囲内であることを確認しての治療なのでよほど問題はないのですが、ダメージはやはり受けます。北斗晶さんは、現在はタレント活動を精力的に行なっておられ、元気に職場復帰されています。

治療は一端は終了している可能性がありますが、定期的な経過観察がまだしばらく続きそうです。状況からすると現在、完治はしていないと思われますが、ご本人いわく「薬で治していくので、あと5年、10年かな」と長期的なプランを覚悟で治療していくような前向きなコメントを残されています。

 

北斗晶さんの乳がんのきっかけはうつ伏せ?

北斗晶さんはどのように乳がんらしき異常に気づいたのでしょうか。そのきっかけが気になります。ご本人の話によると、一番初めに異変に気づいたのは、うつ伏せになって床に寝転んだときだったそうです。

うつ伏せで寝転んだ時に、右の胸に痛みを感じたことがきっかけと話しています。ただ北斗晶さんはその時は、家系にも乳がんはおらず、毎年マンモグラフィーもされているとのことで乳がんではなく、単なる胸が圧迫された痛みと思ったそうです。

しかも北斗晶さんの乳がんの腫瘍は位置が分かりにくい場所にありました。乳がんの腫瘍は乳頭の真下に出来ていたそうで、シコリ等を指で感じることが難しい場所だったそうです。

胸の異変を感じたころには、乳がんとは考えず乳腺の病気などを疑ったそうです。乳がんの場合は本当にできた場所によってはわかりにくい場合があるようです。指でマッサージしても腫瘍が小さめだったり、場所によっては気づかないことがあるそうです。

北斗晶さんの場合は、床にうつ伏せになった時に痛み、違和感があったということなので、ひょっとしたらそれも乳がんをチェックする良い方法なのかもしれません。

ただ毎年検査をされていたのに1年で2センチを超えてしまうというのは、やはり怖いものです。そう考えると、乳がんの検診は最低でも年に1回は必要ということになります。

現在も決して気を抜けない状況かもしれない北斗晶さんですが、是非持ち前の明るさと元気で完治を目指してほしいと思います!

そして忘れてはいけないのは、ブログでご自身の状況などを他の患者さんの参考になればと公開されている北斗晶さんの勇気やお気持ちに感謝です。

 乳がんステージ4でも腫瘍が小さくなった例がある!

現在、乳がん治療をされている方にお届けしたい情報があります。気休めなのかもしれませんが、乳がん治療の効果を高めるのに、糖質制限が効果的な可能性を示唆する研究があります。

これは日本で実際に行われたもので、食事の糖質を医師の管理の元、95%カットしてその他の必要な栄養を補いながら短期間でテストされた臨床です。

 多摩南部地域病院の古川健司先生が糖質をとことんカットし末期がんの患者さんに必要な栄養等を管理しながら治療をされた結果、ステージ4の乳がん患者さんの3センチの腫瘍が消失し、肺転移と皮膚転移の一部のがんの消失、その結果QOLが大きく改善した例があります。

臨床例

2016年の3月時点でこの食事療法を行なった重症のがん患者さんは22人でした。そのうち1人が亡くなり、1人が効果がなく亡くなられ、1人が事情により早期に中止、実質19人での治療となります。

この食事療法は『免疫療法ケトン食』と名付けられていますが、3ヶ月間この療法を行なった中で、がんの完全寛解(CR)が5人も出たそうです。そしてがんが30%以上消失した部分奏功(PR)が2人、がんの進行制御(SD)が8人、憎悪(PD)が3人だったそうです。

かなりの奏効率となっていて、がんの病勢コントロールとしては80%となっています。この臨床例としての症例数としてはまだまだ少ないのですが、ただ糖質制限の食事療法が8割の人に何等かの効果をもたらす可能性が示されたと思います。

とはいえ家庭ではちょっと難しい治療法?

ただこの免疫療法ケトン食は、かなりきめ細やかな医師の対応が必要となっているため、素人が無闇矢鱈にやるのは栄養的に難しいかもしれません。糖質を95%カットするとなると、素人ではちょっと難しいです。

やれることは他にもまだまだある!

ただこの研究から見えてくることはやはり、乳がんに限らず多くのがんはブドウ糖(グルコース)の摂取を減らすことは治療や予防にかなり有効な可能性が高いということです。しっかりと空腹時間をつくったり、糖質を必要最小限まで減らることは家庭でも可能です。

ステージ4でも食事療法でこれだけの効果があるというのはがん患者さんにとっても朗報です。詳細を知りたい方は、古川健司先生の本を読んでみてください。

かなり専門的な臨床から栄養学的な部分も細かく説明されています。私もこの本の影響でかなり新しい目が開けた気がします。

専門的な内容でありながら、素人にもわかりやすく書かれており、読みやすくなっています。栄養学的な部分や実際の臨床例が非常に希望が持てる内容となっています。

これを知っているか知らないかではかなり大きな差があると実感しています。現在、乳がんに限らず全てのがん治療をされている方、そのご家族の方にもお勧めしたい良書と思います!

 <参考となる書籍>

ケトン食ががんを消す (光文社新書)

ケトン食ががんを消す (光文社新書)

 

 まとめ

  • 北斗晶さんは現在も完治はしていない可能性が高いが治療は順調。
  • 北斗晶さんが乳がんを見つけたきっかけはうつ伏せだった。
  • ステージ4でも腫瘍が小さくなった例は実際に複数例ある。

北斗晶さんは現在もお元気で活動されています。完治はされていないかもしれませんが、きっと乗り越えてくださると信じています。がんは気持ちも大きく病勢に影響する病気です。

感謝心があり、心にかかえている闇が少なく、正直で前向きでアグレッシブな人ほど、がんや病気は良くなると私は確信しています。

現在、乳がん治療やがん治療をされている方は、古川健司先生の本は現実的で参考になります。今後の希望や大きなヒントに繋がるかもしれません。

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