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大腸癌の初期症状に出血症状はあるのか?手術や入院期間や費用をチェック!

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大腸癌の初期症状で出血などの症状はあるのでしょうか。大腸癌で手術となった場合の一般的な入院期間や入院費用はどれくらいかかるものなのでしょうか。

今日は大腸癌の初期症状や出血、手術や入院期間、入院費用について簡単にチェックしてみたいと思います。

 

 大腸癌の初期症状に出血の症状の場合はあるのか?

 大腸癌は日本人が罹患するがんの中でもかなり多いがんとなります。厚生労働省の人口動態統計の概況をチェックしてみると、大腸癌の類での死亡数は以下となります。

  • 結腸の悪性新生物 34,338人
  • 直腸S状結腸移行部及び直腸の悪性新生物 15,361人

 どちらも大腸のがんとなりますので、合計で約5万人の方が大腸癌で命を失っていることになります。がん全体のパーセンテージで見た場合には、男性ががん患者の中の3人に1人、女性が4人に1人が大腸癌で亡くなっている計算となります。

これは男女ともがんの死因別1位となっており、深刻な状況ともいえます。

参照元:厚生労働省

それだけに大腸癌は他の癌同様に予防、早期発見、早期治療が求められています。では大腸癌の早期発見の観点から、大腸癌の初期症状に出血などの症状はあるのでしょうか。

大腸癌の初期症状に出血は殆どない?

大腸癌の初期症状として国立がん研究センターでは、殆ど初期症状はないといわれています。多い症状としては以下のものが掲載されています。

  • 血便
  • 下血
  • 下痢と便秘を繰り返す
  • 細い便
  • 便が残る感じ
  • お腹が張る
  • 腹痛
  • 貧血
  • 原因不明の体重減少

これらの症状が挙げられていますが、初期症状とは明記されていません。大抵の場合はある程度がんが進行してしまったときの起こる症状と考えていたほうがよさそうです。

ですので出血に関しては初期症状としては殆どないと思われます。ただ痔が原因での出血もあるので判断は医療機関で検査を受けなければ正確なことはわからないと思います。

出血に関しては、キレ痔などが原因で排便時にトイレットペーパーに血が付くことがあります。その血が綺麗な赤色であれば痔の可能性が高いと思います。

大腸癌の出血に多く見られるののはドス黒い濁ったような赤色の出血が多いようです。その場合は血液がだいぶ前に出血しており、奥の方で出血している可能性が高いです。

排便時の出血の色が綺麗だからといって自己判断は危険

これは私の祖父にあった実例ですが、排便時に出血がありました。それも祖父はその出血はいつもの痔の影響だろうと思っていたのですが、症状が悪化してきたために病院で検査を受けました。

すると検査結果は直腸がんのステージ4という段階だったのです。結果として祖父は他界することとなったのです。こういったこともあるので、お尻から出血がある場合は自己判断は危険だと思います。

では出血が出た場合は病院では何科を受診すれば良いのでしょうか?

お尻からの出血がある場合は何科を受けるのか?

排便時の出血がある場合は、以下の診療科を受診するようにしてください。

  • 肛門科
  • 肛門外科
  • 外科
  • 消化器外科

排便時に出血があったからといってすぐに大腸癌という話ではありません。まずは肛門科に行って検査を受けるのは時間的には早いです。

肛門科では痔かどうかの判断は本当にスピーディーで検査自体は1分~2分もあれば終わってしまう感覚です。肛門科では直腸の奥までは目視でもチェックしてもらえますので、痔だけでなく直腸までもある程度は検査で見てもらえます。

出血があった人は必ず肛門科もしくは総合病院でも結構ですので検査を受けるようにしてください。

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 大腸癌の手術、入院期間、入院費用

 大腸癌の手術では入院期間はどれくらいかかるものでしょうか。そして入院費用も気になります。

大腸癌の場合の入院期間

大腸癌の入院期間にはがんの進行状態によって全く変わってきます。早期の大腸癌であれば、内視鏡検査の段階で切除できてしまいます。

ステージが1であれば、内視鏡検査の段階でポリープは取っていますので、大抵は入院はありません。もちろん、大腸癌のポリープが2センチ以上と大きくなっており外科的手術が必要となると入院が必要になります。

外科手術は開腹手術と腹腔鏡手術

大腸癌の腫瘍が大きくなり腸を塞いでしまう場合は内視鏡での手術は難しいので開腹手術もしくは腹腔鏡手術となります。その場合は、手術前の検査から手術後までを含めると個人差がありますが、数日から長いと1ヶ月かかる場合もあります。

病院の混雑状況、患者の優先順位、手術後の患者の体調にも入院期間は大きく変化しますので、入院期間は本当にケースバイケースとなります。

平均値としは以下の日数が挙げられています。あくまで平均ですのでその点をご理解ください。

大腸癌での平均入院期間
  • 開腹手術の平均入院期間 11日 
  • 腹腔鏡手術の平均入院期間 数日~10日
 大腸癌での平均手術時間
  • 開腹手術  160分
  • 腹腔鏡手術 211分

参考:日本臨床腫瘍研究グループ

 大腸癌の手術の費用は保険なしだとどれくらいかかるものなのか?

大腸癌の手術費用は保険適応しない場合ですと以下となります。あくまで患者の状況により変化しますので、あくまで参考値です。

  • 切除手術 入院17日の場合 105万円前後
  • 再発予防 抗がん剤費用   92万円/年

再発予防で抗がん剤を使う場合は、抗がん剤の種類によって治療費は変わります。

この例ではフルオロウラシルとレボホリナートカルシウムを想定した金額となっています。抗がん剤によっては200万円かかる場合もあります。

保険があれば高額療養費制度によって自己負担額は大幅に減少しますので、ここまで負担することは幸いありません。また民間の保険の給付があれば相当負担軽減に繋がります。

大腸癌の自己負担の金額

自己負担額としては早期であれば12万円前後、抗がん剤などが含まれると38万円前後といわれています。

  • 自己負担 早期結腸がん   12万円
  • 自己負担 抗がん剤も含むと 38万円

その他、入院の部屋が個室であればその分の負担がかかります。

医療費に関しては、自治体によっては貸付を行なってくれるところもありますので、自己負担がどうしても大変な場合は自治体に相談をしてください。

お勤めの企業によっては共済組や健康保険組合があり、独自の制度で1ヶ月の自己負担額が3万円で済むといった環境のところもあるようなので、一度相談してみるのも良い方法です。

大腸癌の治療費は次のサイトで目安が計算できます。是非活用してみてください。

参考:がん治療費.com

相談窓口まとめ

  • お住いの市町村担当窓口
  • 加入の医療保険事務所(保険証記載)
  • 病院の社会福祉士(ソーシャルワーカー)

参考サイト:厚生労働省

 まとめ

  • 大腸癌の初期症状に出血はあまり無い。
  • 入院期間は数日から数週間。
  • 手術の費用、入院費用は個人差はあるが数十万かかる場合も。
  • 自己負担は自治体、医療保険事務所、病院の窓口で相談できる。

大腸癌の初期症状は基本的には殆どありません。出血の症状がある場合は必ず検査を受けてください。

手術や入院期間、費用はそれなりにかかってしまいますので、早期発見や普段から大腸カメラなどで定期検査を受けておけば、面倒なことにはなりません。

面倒でも普段から大腸カメラなどで定期検診をしておくことは、後の負担が結果的に少なくなる賢い方法です。 

 

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