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発がん性の疑いがある添加物「人工甘味料」アスパルテームについて

発がん性のある食品添加物の中には人工甘味料にも安全性に疑いのかかった物が含まれます。人工甘味料といってもいろいろありますが、今日は発がん性の疑いのある添加物の中でも代表的な人工甘味料について注目してみたいとおもいます。

発がん性の疑いがある人工甘味料というものはどのようなものなのでしょうか。

 

 発がん性の疑いのある人工甘味料

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人工甘味料は今やあらゆる加工食品に使われている人工的に生成された甘味料です。人工甘味料は食品衛生法の指定添加物に該当し、その使用を正式に許可されている添加物です。

人工甘味料はそもそも何のために使われているのでしょうか。 まずは甘味料にはどのような種類が存在しているのか確認してみましょう。

甘味料の分類

甘味料は大きく分けて糖質系甘味料と、非糖質系甘味料に分けられます。

<糖質系甘味料>

  • 砂糖
  • でん粉由来の甘味料:ブドウ糖、麦芽糖、果糖、水あめ、異性化糖
  • その他の糖:フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、トレハロース、乳糖等
  • 糖アルコール:ソルビトール、マンニトール、マルチトール、還元水あめ、キシリトール、エリスリトールなど 

<非糖質系甘味料>

  • 天然甘味料:ステビア、甘草、ソーマチン
  • 人工甘味料:アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース、サッカリン

人工甘味料は非糖質系甘味料に分類されます。

人工甘味料がなぜつかわれるのか?その理由や背景

 人工甘味料が企業の食品づくりで多く採用されている理由には大きく分けて2つあります。

  • コスト削減
  • ヘルシー志向

一つはコスト削減です。人工甘味料は砂糖と比べて非常に少量で甘みを強く感じる成分です。そのため従来、大量の砂糖を使用していたものに対して、少量でも同等の甘みをもたせることが人工甘味料なら可能となります。

サッカリンという人工甘味料が昔からありますが、サッカリンなどは砂糖の500倍の甘さを感じる甘味料として有名です。その他の甘味料も100倍から200倍など甘さを強く感じる人工甘味料が沢山存在しています。

そのために人工甘味料が多くの加工食品には添加されるのです。そしてもう一つの理由に、ヘルシー志向の影響があります。人工甘味料は甘さは感じますが、熱量としてのカロリーは0カロリーもしくは限りなく0に近いものが多く出回っています。

ダイエット志向、ヘルシー志向の強い最近の消費者に対しては、格好の宣伝材料となります。そういった昨今のヘルシー志向に対しても人工甘味料は低コスト、低カロリーということ、そして企業と消費者のニーズがマッチしたために頻繁に使用される時代になったのです。

発がん性の疑いがかかっている?人工甘味料アスパルテーム

ではここからは発がん性があるのではないかといわれている人工甘味料のアスパルテームについて見ていきましょう。

アスパルテーム

アスパルテームはサッカリンと並び人工甘味料の代表格的な存在です。アスパルテームは1965年にアメリカで開発されました。アスパルテームはフェニルアラニンとアスパラギン酸という2つのアミノ酸を使って造られる人工甘味料です。

日本を代表する企業『味の素株式会社』が最新のアスパルテームの「製法」を開発しました。製法の国際特許を取得しており、北米やヨーロッパで特許を取得しています。

アスパルテームの特徴
  • 低カロリー
  • 同量で砂糖の100倍から200倍の甘さを持つ
アスパルテームの製品別使用割合

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人工甘味料のアスパルテームが最も使われているのはお菓子類と清涼飲料です。その他、漬物やヨーグルトや乳酸菌飲料などの乳製品が多いようです。

アスパルテームの影響が疑われている病気の原因
  • がん
  • 脳腫瘍
  • 成長障害
  • 失明

発がん性を指摘された実験

アスパルテームに関してはスポーツドリンクを筆頭にヨーグルトやカロリーオフを謳った食品に沢山使われている人工甘味料です。発がん性を指摘したのは、マウントサイナイ医科大学Morando Soffritti博士のマウス実験です。

実験を掻い摘んで解説すると、マウスの胎児から死ぬまでの間に許容量の二倍のアスパルテームを投与し、その結果癌の発病率に優位性がみられたとのことです。

ヨーロッパ食品安全審査局(EFSA)の見解

これに対して、ヨーロッパ食品安全審査局(EFSA)は、この実験にはマウスに対しての、アスパルテームの物理的作用に関わる容量や濃度などの作用強度が正確に示されていないことや、対象群と死亡率に差がないことを挙げて不十分な論拠と指摘しています。

そしてアスパルテームの安全性に関して次の説明がされています。

アスパルテームは徹底的な安全性評価のもと、世界の多くの国々で 30 年もの間、食品や卓上用甘味料として使用が認可されている。

欧州で実施された最初のアスパルテームの安全性評価は 1984 年にCF(食品に関する科学委員会)が発表した。1988 年、1997 年、2002 年に SCF はさらに追加の評価を行った。

1984 年に SCF はアスパルテームの一日摂取許容量(ADI)を 40 mg/kg bw とした。ADI は生涯にわたって明らかな健康リスクがなく毎日摂取できる、体重あたりの食品添加物の推定量である。

EFSA の ANS パネル(食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル)は、アスパルテームの安全性について完全再評価を実施し、アスパルテームは現在の暴露量では安全性の懸念はもたらさないと結論している。

ANS パネルは、SCF が設定したアスパルテームの ADI は一般の人々(乳児、子供、妊婦を含む)にとって安全であり、アスパルテームの消費者暴露量は ADI 以下であるとみなした。

ただし、これはフェニルケトン尿症(PKU)患者には適用できない

 

引用参考:EFSA:European Food Safety Authority

この見解ではアスパルテームの危険性に対する懸念に対して、「徹底的な安全性評価」とされています。あくまで実験でのデータとしては安全性を訴える組織とそうでない組織とで意見が別れています。

アメリカではアスパルテームで論争がおきる。

アメリカではまさにアスパルテームに関しては意見が二分しており論争となりました。アメリカで大人気の清涼飲料水の一つにコーラがあります。ダイエットペプシやダイエットコーラというアスパルテームを使ったコーラが発売されていました。

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出典:https://www.usatoday.com

しかしアスパルテームに対するイメージが悪いということで、ダイエットペプシの売上が5.2%減少しダイエットコークの売上が6.6%減ってしまったという情報がアメリカの業界紙で発表された過去があります。

これによって、ダイエットペプシはアスパルテームを使用するのを2015年にやめました。アメリカの有力紙USA TODAYでもこらの情報が掲載され話題となりました。

関連記事:USATODAY(英語サイト)

www.usatoday.com

発がん性への疑いはともかく、それほどまでにアメリカ人にはアスパルテームの有害イメージが根付いてしまっているということです。

私がアスパルテームは控えたほうが良いと思う理由

私はアスパルテームは控えたほうが良いと思っています。その理由は発がん性があるかどうかという点では何ともいえませんが、脳への影響を実体験として感じているからです。

私は空腹時にアスパルテーム入りのスポーツドリンクを飲むと、かなりの確立で視界不良となります。ちなみに私はあらゆる人間ドック、脳の検査や目の検査等をすべてクリアしています。詳細はこちらの記事を御覧ください。
www.kenkou-up.xyz

こういった経験から、アスパルテームに関しては個人差はあれど何らかの影響が人体にあると考えています。もちろん体質の問題もありますので、一概にこれが絶対ダメとは言いません。とはいえ、アスパルテームの害には失明のリスクを指摘する声もあるのは事実です。

私に起こるこの視界異常の症状からしても、失明とまでは行かなくても何らの影響が脳に起きていることを感じます。特別症状がない人であればよほど問題はないかもしれませんが、アスパルテームを使わないと成り立たない食品などないわけです。

少量でもかなりの甘みを脳が感じるということは、少量でも長期的にみたら人体に何らかの影響がある、という可能性も当然考慮すべきです。たとえそれが原因で病気になったとしても、それを証明することはできません。

大事なことは健康に害があってはならないということですから、疑わしきは使わないことが賢明な判断と思います。短期的には害はないとは思いますので、可能なら選ばない、もしくは少ない頻度で上手に活用するという選択が実生活においては望ましいでしょう。

あえてリスクを犯すよりも、より安全性の高い食品を選んでおいたほうが賢明です。中高年はともかく、特に体の小さいお子さんなどには、これに限らずいろいろな食品や添加物の影響は受けやすいので、お母さんはより慎重に食品は選ぶようにしてあげてください。

 まとめ

  • 人工甘味料アスパルテームには発がん性の疑いがあるが意見が割れている。
  • 疑わしきは使わずでいったほうが賢明。

人工甘味料アスパルテームの発がん性ははっきりとしたことがわかっていません。ただ先述の通り、無理して選ぶ必要のない製品は買わなければ良いので、成分表記をしっかりチェックして、ご自身の判断で選ぶようにしてください。