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肺がんの初期症状は?早期発見をレントゲンでできるのか?

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肺がんで亡くなる患者さんは年間で約37万人です。毎年肺がんに罹患する人は80万人くらいということで、非常に日本人に多い癌です。

肺がんには初期症状があるのでしょうか。そして早期発見をするのにレントゲンは有効なのか。今日はそのあたりに注目してみたいと思います。

 

 肺がんの種類や初期症状

肺がんとは気管支や肺胞の細胞が癌化したものを肺がんと呼んでいます。

肺がんには大きく分けて2つの種類に分類できます。

  • 非小細胞肺がん
  • 小細胞肺がん

「非小細胞肺がん」はさらに3つの種類に分類されます。

  • 腺がん
  • 扁平上皮がん
  • 大細胞がん
腺がん

腺がんは肺がんの中でも非常に多いがんです。初期症状はほぼありません。

女性に多い癌としては腺がんや扁平上皮がんですが、特に「腺がん」が厄介なことは喫煙との関連とは関係は無くても発症してしまいます。

初期症状はあまりないために発見が遅れ、症状が出た頃にはがんの進行がけっこう進んでいる場合が多いがんです。

扁平上皮がん

扁平上皮がんはも多い肺がんです。この扁平上皮がんは喫煙との関連が指摘されている肺がんです。咳や血痰などの症状が多いがんです。

大細胞がん

大細胞がんの特徴は何と言っても増殖スピードの速さにあります。がん細胞の分裂速度が早いため、発見が出来ても対処がしにくい難しいがんです。

小細胞肺がん

小細胞肺がんは明らかに喫煙との関連性が指摘されている肺がんです。

非常に転移がしやすいのも特徴の肺がんです。

 

肺がんの初期症状

肺がんの初期症状は、その大半は殆どありません。多くの方がステージ1や2の段階では無症状です。

一部の患者さんの中では咳や痰が出ることで、診察を受けて発見される場合がありますが、大半はステージ1や2の初期段階での肺がんの初期症状は殆どでません。

肺がんが進行すると出る症状

肺がんが進行すると咳や痰だけでなく、血痰や微熱、胸痛などがでます。

呼吸困難の症状がでるようだと、かなり進行してしまっている可能性があります。

肺がんは厄介

肺がんは非常に厄介ながんです。肺がんが発生すると、周囲の細胞を破壊しながら進行します。やがて血液やリンパの流れに乗って全身に転移します。

また肺に出来た腫瘍が大きくなると、肺の空気の通り道を塞ぐため呼吸に影響がでます。

肺がんはがんの中でも治療の難しいがんです。外科手術の場合は手術を可能とする範囲が限定されますので万能ではありません。

また抗がん剤も初めのうちはある程度の腫瘍縮小効果はありますが、やがてがん細胞は抗がん剤に対して耐性を身に着けます。そうなってくるとなかなか抗がん剤は効かない場合が多いのです。

そうなると、次に別の種類の抗癌剤などを使い始めます。そうしてその抗癌剤が聞かなくなってくると、また別の抗がん剤を試す。これの繰り返しです。

やがて使える薬が無いとなったころには、全身が抗がん剤の副作用やストレスでボロボロになってしまうケースも少なくないのです。

病院では明らかに、完治を目指すために抗がん剤を使うという発想ではなく延命のために抗がん剤を使っている節があります。これでは患者としては納得がいかないのではとつくづく思うわけです。

一度罹患してしまうと非常に厄介なこの肺がんは、やはり何と言っても早期発見が大事な癌といえます。

参考:国立がん研究センター

レントゲンは肺がんの発見に有効?

健康診断でも肺のX線検査、すなわちレントゲンを決まって行います。当然レントゲン撮影をする理由は肺に異常がないかどうかの検査のためです。

では肺がんに関してはレントゲンはがんの発見にどの程度有効なのでしょうか。

初期の段階でレントゲンで肺がんを発見することは可能なのでしょうか。

結論から言うと、レントゲンで肺がんを発見することはかなり難しいといわれています。肺がんの早期となると腫瘍の大きさが1センチ程度では発見はかなり難しいです。

医者の力量が大きく左右されます。ですので毎年の健康診断のレントゲンで異常がないからといって安心は全くできません。

参考:国立がん研究センター東病院

レントゲン以外の肺がん検査

胸部CT検査

レントゲン以外の肺がんの検査として有効なのは、なんといっても胸部CT検査です。いわいるCTスキャンです。これも万能ではありませんがレントゲンよりは有効です。

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出典:http://ganjoho.jp/public/cancer/lung/print.html

CTの場合は人体を輪切りにしたような画像診断を細かく行います。これにより、すくなくともレントゲンよりは正確な診断に近づくことができます。

CTではがんの大きさや周囲への臓器への広がり具合などがレントゲンよりも比較的判断がし易い検査です。

喀痰細胞診検査(かくたんさいぼうしんけんさ)

要は痰の検査です。がんが肺にあると痰にがん細胞が混じる場合があります。この検査は喫煙を多くしている人は一度は受けたほうが良い検査です。

検査は数日かけて数回痰を採取して検査します。

その他明確に癌があることがわかると、気管支鏡などをつかって肺に直接カメラを入れて確認する検査などもあります。

まとめ

  • 肺がんの初期症状は殆ど無い。
  • 肺がんはレントゲンでは早期発見は難しい。
  • 数年に1回はCTや喀痰細胞診検査をしたほうが良い。
  • 肺がんは喫煙の影響があるので禁煙をしたほうが無難。

肺がんは以前罹患率は現代においてまだ高いがんです。喫煙者が減っているので、今後は肺がんに掛かる人は減少していく傾向になるでしょう。

レントゲンでの発見は個人的には無理だと思っています。数年に一回はCT検査が必要かもしれませんが、現代は遺伝子の検査がすすんでいます。画期的な検査が今後は増えてくることが予想されます。

これについては別の機会に。

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