日本人でがんに罹って亡くなる方は、近年では年間で約35万人前後を推移しています。(厚労省人口動態統計による)
実に年間に亡くなる人全体での3割近い数字です。
「日本人の死因から見たがんが多い理由」としてよくいわれるのは、食の欧米化の影響だとか、食品添加物の影響などといわれることが多いのですが、私自身はすべてにおいてそれらが当てはまるとは思っていません。
もちろんがんの種類によっては、昨今非常に30代~40代の女性に多い大腸がんや乳がんなどは食事の影響、ストレス、慢性的な運動不足など、生活習慣がその発生にかなり起因するといわれていますが、全体としてはもっと別な理由があると考えます。
それは単純に日本人にがんが多い理由は高齢化が一番の原因と考えています。
日本人は世界でもトップクラスの長寿国です。
原理としては、歳をとれば免疫力が低下していきます。歳をおうごとに免疫力は低下し続けますから、いずれがんに罹るというのは自然な流れです。
逆にいえば、平均寿命の短い国ではがんによる死は比較的少ないのです。
特にアフリカの国々では紛争や飢餓、医療体制の不備によって非常に多くの人々の寿命に影響が出ている国々が存在します。
となれば平均寿命が短い国ではがんで亡くなる人も当然少なくなるわけです。
意外にこれらのことを知らない方も多いのではないのでしょうか。