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いい医者の見分け方や病院選びのちょっとしたコツ

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誰しも病気になった時には病院に行きますよね。

その時、あなたはどんな基準でその病院を選びましたか?

今日は間違った病院選びや変なドクターに当たらないための知識についてフォーカスしてみたいとおもいます。

病院選びの基準は人によって幾つもありますが、今回は私個人が思うことや常識的に抑えておきたい部分を見ていきます。本当は細かく取り上げていきたいのですが、膨大な記事になってしまいますので、今後不定期で回数を分けて取り上げていきます。

今日は、知ってる人にとっては極々当たり前のことが多いのですが、意外に知らない人のための記事となっています。

 

医者や病院はどこも同じではない。

 単なる風邪や小さいな怪我程度だったら病院選びは問題ないですが、もし大病だったら話は変わってきます。病院、あるいは医師で変な人に当たってしまうと自分の人生が大きく歪んでしまいます。

病気は診断が本当に適切で患者本位なのか、薬の処方が適切か、手術をする場合は経験や実績、手術プランが患者に対して本当にベターなのか。

そういったデリケートな問題をはらんでいます。

それだけに、良い病院、良いドクターに担当してもらいたいと思うのは誰でも同じです。まず病院選びから考えてみましょう。

病院の専門分野や看板をチェックする

これは当たり前といえばそうなのですが、慎重な人でないかぎり、ざっくりとなんとなく病院を選んでいる人が多いのではないでしょうか。

その病院にどんな医者がいて、どんな治療が得意でなんて一々調べない人が大半なのではないでしょうか。

まずはその病院が何を専門としているのか、一番強みをもっている診療科目は何なのかを見ることが先決です。

たとえば、総合病院はともかく、病院の看板に「内科・泌尿器科・皮膚科」とあったとします。

これだと、おそらく専門は内科なのかもしれませんが、他の診療科目は弱いような気がしますよね。皮膚科を受診したいのなら、皮膚科一本でやっているところを選んでください。それだけで、少しだけリスクは下がります。

病院が看板に掲げている科目は「標榜科目」(ひょうぼうかもく)といいますが、これは医者が好きなように掲げてもいい決まりになっています。

つまり内科医であっても外科や眼科などの看板は出しても問題がないのです。

常識的に、内科医ならば内科しかうたわないと思いますが、実際は案外そうではないのです。

つまり、看板にかかれている診療科目のすべてが医者の専門とは限りません。

知らない人はまさかと思うかもしれませんが、医師免許さえとってしまえば、何科を表示してもいいことに事実上なっています。

もちろん、診療科目が多い場合、専属の各科目の医者が複数勤務している病院もありますので一概にそれが悪いということでもありません。

ただ個人的には餅は餅屋という考えがいいと思います。

たとえば、痔の治療をしたいのであれば、ベターは外科や消化器内科よりは「肛門科」ということになります。

今はインターネットがありますので、病院のホームーページなどで、しっかり情報をチェックする必要があります。

風邪程度の診断で3回以上通院させるなら問題。

風邪をこじらせて病院に行くこともあるでしょう。良くない医者や病院は何度も患者を通院させます。特別炎症反応のある病気でもないなら精々通院は2回くらいではないでしょうか。

いつも混んでいる病院が良い病院とは限りません。

薬をやたら出す医者はヤブ医者

炎症反応や二次感染の疑いがある高齢者でないのに、薬や抗生物質を出す医者もあまり良くありません。

風邪で喉が少々痛い程度であれば、通常は診察のみで薬すら出しません。

患者が希望しないかぎり、軽い症状でもやたらと薬を出す医者はヤブ医者でしょう。

患者の質問にしっかり答える医者かどうかを見る。

患者としてはいろいろと医者に対して質問することがあります。

駄目な医者の典型的な回答があります。たとえばあなたが、病気に対する不安を医者に相談したとします。それに対して医師が「だから、それを今から調べるんです!」という言い方をする医者がいます。

こういうタイプはあまりおすすめしません。心理的にこういう言い方をする人は、心に余裕がなくイライラしているか、もともと患者を見下していますので、可能ならそこは検査はサクッとすませて、次回からは医者を変えたほうがよいでしょう。

良いドクターは、患者の目を見てそれなりに説明をします。今の医師はパソコンに入力をしながらの会話が多いですが、それでも極力顔を見て話をします。それは若いドクターでもベテランでも関係ありません。

私の主治医でも、本当によく説明をしてくれます。しっかり時間をとってモニターや紙にペンで説明を書きながら話をしてくれます。

そこにはまず何より患者の不安をとってあげたいという意思が行動となって表れています。それをあなたが感じるならそれなりに良い医者です。

もちろん、医者も人間。機嫌の悪いときもあるのですが、そこは患者とは関係のない話。自分のコントロールをしっかりしている医者を探すことがこちらとしては先決です。

医者の肩書はあまり当てにならない。実例の話

これは私の個人的経験からもあることですが、医者の肩書が凄くても良い医者とは限りません。

私が考える良い医者とは、良い診断が出来る、適切な薬を処方できる、手術の成功率が高い、患者目線で対応ができる、常に向上心を忘れない医者などのことを指します。

 以前実際に経験した話ですが、私の家族がめまいに悩まされていたことがありました。

そのめまいは「良性発作性頭位めまい症」(りょうせいほっさせいとういめまいしょう)というめまいでした。

頭位めまい症は、耳の中にあるバランスを司る器官の中にある「耳石」(じせき)という石のようなものが動いてしまい、正しくバランス感覚をとらえられず、一定の角度に頭を動かしたときだけ、回転性のめまいがおきる症状です。

非常にめまいの中で、頭位めまい症は多いのでご経験のある方もおられると思います。

近所の耳鼻咽喉科を家族が受診したところ、頭位めまい症すら簡単に診断ができないヤブ医者だったため、その病院はあきらめました。

帰ってから情報を調べ、名医といわれている人のところへ私の家族は行ったのです。

その病院は地域でもそれなりに大きな病院で、そこの院長に直々に診察してもらいました。

そしてそこでもごたいそうな診断方法をいろいろ試した割には治ることはありませんでした。検査にかかった時間は1時間以上。随分と横柄な医者で、症状は改善することもなく、まったくの無駄足でした。

困った私は、地域の総合病院の先生に相談したのですが、その頃まだその病院の先生方も若い人達ばかりで、知識はあっても実力が伴っておらず、頭位めまい症をすぐに治せる医者はいませんでした。今から思うとこれらの病院は、このめまい症に関しては、信じられないくらい低レベルな病院でした。

そこで頭位めまい症の治療法を調べ、簡単に治せる治療法で「エプレイ法」(エプリー法)という治療法があることを突き止めます。


Epley Maneuver to Treat BPPV Vertigo

最近ではテレビでも時折頭位めまい症とエプレイ法について特集している番組が増えてきたようです。それだけ患者さんの声が増えてきたということですね。

エプレイ法はネットで調べれば比較的簡単に出てくる治療法です。

ただ耳鼻咽喉科の医者の多くに、このエプレイ法をしっかり実践できる人が少ない。。。実際に私の地元では非常に少ないのが現状でした。エプレイ法を知っている医者からすると信じられない話です。

医者を変えて10分で頭位めまい症は解決

家族のめまい症に困った私は、エプレイ法ができる医者にターゲットをしぼって調べました。

そして、少々遠方にはなりましが、エプレイ法を得意としている医者をみつけ、そこで家族を診てもらうことにしました。そこの病院の医師は、私の家族の厄介なめまいは10分程度で治してしまいました。治療は一回こっきりで、目の動きの診断をした機器はありましが、それ意外に特に特殊な医療機器をつかったりすることはありませんでした。

私の家族が、あまりにあっさりめまいが治ってしまったことに驚いたことを医者に告げると、医者は不思議そうな顔をしてこう言いました。「あら、そうですか?これはもう30年くらい前から、私の病院では普通にやっている治療法ですが。。。。」それを聞いて、一体他の医者は何を勉強しているのやらと呆れたことを思い出します。

がん治療も医者の力量が結果を左右する

このサイトは基本、がん患者さん向けの内容になっていますが、まさにがん治療においても病院選び、医者の実力が重要になってきます。

がんの治療において病院では手術、抗がん剤放射線という大きく分けて3つの標準治療の中から選択的に治療をします。

基本的に「がんは標準治療なんだからどこの総合病院でも治療は同じ」などとおもってはいけません。

ドクターの技量、判断で随分と治療に差が出ます。場合によってはそれによって命の明暗に直結した人も沢山いるはずです。

実際に力量の差が起きた事例 手術の例

これは私の知人に実際に起きた事例です。この話は医者の手術経験や技量の乏しさが招いた事例です。

私の知人に40歳そこそこで胃がんになった人がいます。幸い早期の胃がんということで、とある総合病院で腹腔鏡による胃の摘出手術をすることに決まりました。

内視鏡の手術は無事成功して数日が経った頃、胃の縫合がうまく行っておらず、胃から内容物が外へ漏れ出し腹膜炎を発症し、緊急手術となりました。

それにより、当初腹腔鏡の手術の予定では比較的短期間で退院できる予定でしたが、結局1ヶ月入院する羽目になってしまいました。これは医者の経験不足が影響した典型例です。

特に腹腔鏡の手術は患者への負担は少ないですが、非常に高い技術が必要です。少なくとも医師の手術経験くらいはしっかり聞いておくべきだったと思います。

こうならないために被害を最小限にして、治療効果をより高めることを患者側でもしなければなりません。そのためには医者の選び方や、体調管理、それ以外にも方法があります。

それについてはまた今後採り上げていきたいと思います。

まとめ

  • 良い治療を受けるには良い病院、良い医者を見抜く目が必要。
  • 医師の力量で治療の結果がまるで違う。

やはり、医者選びは適当ではよくありません。あなたがもし今現在、病気の治療をしているのであれば、納得のいく限りしっかりと医師と話し合い、病気についての知識、治療についての知識を理解することが必要です。